うさぎの餌まとめ
うさぎの餌知識
うさぎを飼う前に、頭に入れておかないといけないのが餌の知識です。
食事は生死にかかわる問題です。
なにをどのくらいの量食べさせるかによって、うさぎの体調も変わってきます。
既にうさぎを飼っている方、うさぎに与えていい食べ物・ダメな食べ物を正確に把握していますか?
私達人間が食べているものは、うさぎにとって毒となるものもたくさんあります。
可愛いからといってむやみやたらに色々な食べ物を与えるのは危険です。
必ず調べてからにしましょう。
今回はうさぎの餌の正しい与え方を紹介します(^^)
うさぎって何を食べるの?
まず、うさぎが1日で大体何をどのくらい食べるのがBESTか紹介します!
分かりやすいようにグラフにしてみました。
グラフをみて一目瞭然だと思いますが、うさぎの主食は牧草と呼ばれるものです。
牧草はずっと与え続け、2位のペレットと呼ばれるものは副食として朝と夜に与えます。
その他には野菜や果物、おやつやサプリメントなどが含まれています。これはご褒美としてしつけの際などに少量あげます。
大体の目安はこんな感じです(´ ▽ `)ノ
それではその主食や副食となる牧草とペレットとはいったいどんなものなのか詳しく説明していきます。
牧草について
牧草とは
グラフの大半をしめていた牧草。その名の通り、草です。
牧草にはマメ科とイネ科とがあり、種類によって栄養素が違います。
マメ科の代表的牧草は「アルファルファ」、イネ科の代表牧草は「チモシー」です。
この2つの大きな違いはカルシウム。アルファルファのほうが圧倒的に多く、チモシーの約6倍です。
高カルシウム、高カロリーのアルファルファは生後6ヶ月までの成長期には最も適した牧草といえます。
逆に、成長期以降のアルファルファの大量摂取はNG。膀胱結石の原因になりかねません。
高齢のうさぎにはチモシーの方が適しています。マメ科の牧草は控えた方が良いでしょう。
急に牧草の種類を変えると食べなくなってしまう子もいます。
アルファルファからチモシーへの転換は、一気にやるのではなく少しずつ混ぜて行いましょう。
まとめると、成長期(生後6ヶ月まで)はアルファルファを与えて、その後チモシーも混ぜて与え、1歳を迎えることにはチモシーだけになるようにするのがBESTです!
刈り取り時期について
牧草には1番刈り、2番刈り、3番刈りなどがあり、牧草の刈り取りの時期でその呼び名が変わります。
柔らかさや成分も少し違うので少し説明します。
- 一番刈り→春から初夏に刈り取った牧草。硬めでもっとも栄養価が高い。
- 二番刈り→夏の終わりから秋に刈り取った牧草。柔らかめで、食いつきが良い。
- 三番刈り→初冬に刈り取った牧草。葉がほとんどで柔らかい。
1番刈り→2番刈り→3番刈りという順番で柔らかくなり、栄養は1番刈りが高くなります。
どれが良いのかはうさぎの好みもあるので一概には言えませんが・・・
我が家のうさぎは1番刈りを好んで食べています(^^)
購入の前に何番刈りなのかチェックして、うさぎにとってお気に入りの牧草を探しましょう!
牧草の与え方
牧草はいくら食べてもOKです。好きなだけ食べれるように牧草入れに常にたっぷり入れておきます。
牧草には、お腹の調子をよくする働きがあります。
牧草を食べることにより、うさぎにとって大切な繊維質をとることができます。繊維質の不足は下痢や、食欲不振、毛球症を引き起こす原因にもなります。
また、うさぎは一生歯が伸び続けます。その為硬いもので歯を削る行為が必要なのです。そのひとつが、繊維質の高い牧草を食べることです。牧草を食べることで歯も削っているのです。
うさぎの健康維持のためには、牧草は不可欠です。むしろ牧草のみで育てることも可能なくらいです。
ペレットが多かったりすると牧草を食べない事もあります。
そんな時はペレットの量を減らして牧草を食べてもらうようにしましょう。
それでも中々食べないウサギにはメーカーを変えてみたり、形が加工されてるものを与えてみましょう。
鮮度と香りが大切な牧草。
パッケージから出してしばらくすると、湿気を吸収して香りが弱くなってしまいます。
牧草は湿気から防ぐためにも1日1回は交換しましょう。
古く食べてくれない牧草は、黒い袋にいれてベランダ等に出し天日干しにしてからあげたりレンジにかけ水分を飛ばすなどをしてみると食べてくれるかもしれません。捨てる前にぜひお試しあれ(´ ▽ `)ノ
おすすめ牧草
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チモシーの1番刈りです。品質も香りも他のものと比べて全然違います。真空パックのようになっているので、味が長持ちします。
ペレットについて
ペレットとは
牧草の次に与える量が多くなるのがこのペレットです。ペレットとは草を原料として固めたいわゆるラビットフードです。
ペレットは、牧草ではとれない成分を補う大切な食事です。
現在ペレットは、子うさぎ用から高齢のうさぎ用や、うさぎの種別によって分けられているものなど色々な種類があります。
メーカーによって入っている成分も栄養素も違います。ここまで種類が多いとどうやって選べばいいかわからないですよね(;´ρ`)
ペレット選びで大切なのは、原材料をしっかり確認してから購入することです。
糖類、小麦粉、トウモロコシ、穀類等が入っているペレットは、私達の食べ物に例えるとジャンクフードのようなものです。
うさぎの食いつきは半端なく良いと思いますが、健康的に良くないです。
原料の順番も要チェックです。1番多く含まれている物は最初に表記されていますので、アルファルファが1番手前に出ていないものや、糖・小麦粉・トウモロコシ・穀類等が上位にあるものはやめた方がいいです。
小麦や糖類を一切使っていないペレットは健康的ですが、どうしてもうさぎは好まないと思います。
とくに、小麦や糖類を使用しているペレットを既にあげていた場合、健康的なペレットへの切り替えは大変です。
なかなか新しいものを食べてくれないかもしれません。ですが、うさぎの健康のためなので根気強くいきましょう。
まとめると、ペレットは原材料と記載順番を必ず確認!アルファルファが一番にあることが絶対条件。小麦粉・糖類・トウモロコシ・穀類等はなるべく避けるのがBESTです!
硬さの種類
ペレットにはハードタイプとソフトタイプという2つの種類があります。
硬くて歯の不正咬合を防ぐ効果があるハードタイプ、柔らかくて食べやすいかわりに歯の不正咬合(過長歯)の防止には向かないのがソフトタイプです。
栄養面ではハードタイプもソフトタイプも基本的には同じですが、ソフトタイプには、一生伸びつづけるうさぎの歯を削る効果がないため、ずっとソフトタイプばかりを与えていると、歯の噛み合わせが悪くなって物が食べられなくなる不正咬合(過長歯)を招いてしまいます。
ただ、食べやすさは断トツでソフトのほうが良いです。特に子うさぎにはハードタイプは硬く、なかなか好んでくれません。
最初の頃は無理をさせずソフトタイプを与えて、途中からハードも混ぜていくといいと思います(^^)
ペレットの与え方
ペレットはうさぎの体重の3%~5%ほどの量を1日2回にわけて与えます。(朝、夜)
できるだけ毎日決まった時間にあげましょう。
「牧草よりもペレットのほうがよくたべる!」「あげるとすぐ食べ終わってまだ欲しそうにする!」など、うさぎあるあるですが・・・そこで規定の量以上あげては絶対にだめです!
牧草と違い、かなりのカロリーがあるので食べすぎは肥満や病気のもと。
特に小麦や糖類などが入っているペレットの場合は、最もカロリーが高いので1%~2%ほどにしたほうが良いです。
あまりにも少量すぎてかわいそうということであればカロリーが低いペレットにしましょう。
子うさぎの場合、成長期なので気持ち多めにあげましょう。少しだけですよ!!!笑
ペレットも牧草と同じで湿気等にやられてだめになってしまうので、前回あげたペレットが残っていたら全て捨て新しいのをあげるようにしましょう。
おすすめペレット
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どちらも余分な原料は使われていなく、低カロリーで安心なペレットです。
ペレットに迷ったらこのどちらかがいいと思います(^^)
おやつについて
生後1~2ヶ月の子うさぎの胃腸の動きはまだ安定していないため、おやつをあげるとお腹をくだしたり病気になってしまいます。
おやつは3ヶ月をこえてから少しずつあげるようにしましょう。
大人のうさぎでも、うさぎの健康問題的におやつは必要ありません。牧草とペレットだけで十分な栄養がとれます。
だからといっておやつは悪いものではありません。少量であれば問題ないのです。
大好物のおやつをあげるととても喜びますので、心を開いてもらいやすいです。飼い主とのコミュニケーションをとるため、しつけの際などに必要不可欠なものになります(^^)
また、うさぎは何も食べない時間が続く事がとても危険なのです。
うっ滞(ストレスなどが原因で胃腸の動きが止まってしまい、食べ物やガスがお腹にたまりお腹が痛くなる症状)などで、牧草やペレットを食べられなくても、野菜や果物やうさぎ用のお菓子だけでも食べてもらいましょう。
うさぎの1番好きなおやつを知っておくといざいう時に安心ですね!
それでは、おやつにもたくさん種類があるのでジャンル順に食べていいものダメなものなど紹介していきます(´ ▽ `)ノ
野菜
農薬が危険なので、できれば有機栽培のものが好ましいです。なければ、与える前に必ずよく洗い、水分を拭き取って与えましょう。
皮がついているものは薄く包丁でむいてからあげるとなお安心です。
冷蔵庫から出したばかりの冷えたものはおなかを壊すもとなので、1時間くらい前に冷蔵庫からとりだしておきましょう。
野菜は水分がたくさん含まれていてあげすぎると下痢になります。
あげていい野菜とダメな野菜があるので紹介します。
オススメ野菜
- にんじん
1番うさぎに優しい野菜です。なにをあげたらいいか迷ったらにんじんにしましょう。 - セロリ
外側のスジは除去してください。葉っぱは美味しく、スジもないので与えやすいです。 - ほうれん草
アク、臭素、カルシウムが高いので、大量にあげるのはNG。ひとちぎりくらいなら問題なしです。 - パセリ
カーリーでもフラット(イタリアン)でもどちらも問題なしです。 - ハーブ類(ミント、セージ、ディル、チラント)
ハーブはうさぎに優しいものが多くとても良いですが、匂いがきついので嫌がるうさぎもいます。
もちろん、他にも与えても問題ない野菜もたくさんあるので書き出しておきます。
かぼちゃ、カリフラワー、ブロッコリー、小松菜、チンゲンサイ、キャベツ、レタス大根葉、カブ、ラディッシュ、キュウリ等です。
ちなみにたんぽぽをはじめとする野草(オオバコ、黄色い花がつく種類のクローバー、なずな等)もうさぎに与えてもOKです。
農薬、排気ガスなどで汚染されていないものを探して採取しましょう。公園は防虫剤などまかれている可能性があるので危険かもしれません。
NGな野菜
- ネギ
- ジャガイモの芽
- アボガド
- ニンニク
そのほかにも、炭水化物が多く含まれるような野菜類には注意が必要です。
米、大麦、小麦、エン麦、 トウモロコシ、芋、カボチャ、ゴボウなどは大量に与えないようにしましょう。
これらのものは絶対与えてはいけないという訳でないのですが、与えすぎると様々な問題を引き起こす可能性があります。基本的に与えないものと認識しておきましょう。
果物
甘い果物はうさぎの大好物ですが、基本的に必要ないものです。
パパイヤとパイナップルは、おなかをキレイにする助けとなるので時々少量を与えると効果がありますが便の調子がよければ、それも必要ないくらいですね。
甘いものなので野菜よりもあたえすぎに要注意です!!
OKな果物
- りんご
1番うさぎに優しいくだものです。迷ったらりんごにしましょう。皮は農薬がついている可能性があるのでむいてください。 - 洋ナシ
これもりんご同様、皮はむくようにしましょう。 - パパイヤ
少量であればおなかを綺麗にする助けとなります。 - パイナップル
パパイヤと同じです。少量にしましょう。 - バナナ
うさぎにとってはホールケーキを食べているようなものです。一口だけにしましょう。 - いちご
よく洗ってからあげてください。
お菓子
これはもちろんうさぎ用につくられたお菓子のことです。
人間用のお菓子(クッキーやチョコなど)は絶対に与えてはダメです。
人間用はうさぎにとって高カロリーすぎて病気になってしまったり最悪死に至ります。
ペットショップなどで販売しているうさぎ用お菓子なら与えても問題ありませんが、もっとも与えすぎに注意すべきものです。
1日の中でほんの1口程度、しつけの際などに与える分には問題ありません(^^)
おすすめお菓子
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サプリメント
最近は色々なうさぎ用のサプリメントが売られています。
なんとなく健康によさそうと思ってあげていると逆効果の場合もあります。
適切な餌を与えてうさぎにとって心地良い環境にしてストレスを与えないようにすれば、それだけでうさぎは長生きしてくれます。
まず健康のためにはうさぎの飼育環境を整えるのが一番です。それに加えて食事のサポートをしてくれるのがサプリメントの役割です。
サプリメントはとても多くの種類があるので、どのような効果があるのか調べて選ぶようにしましょう。
また、病気の時はサプリメントではなくまず病院へ行ってくださいね(;´ρ`)
乳酸菌
乳酸菌を含むサプリメントには賛否があるのが現状です。
与えると胃液や胆汁で死滅してしまうといわれていますが、よい効果が得られることもあるようで正確なところはまだわかっていません。
総合栄養剤
うさぎが必要とするビタミンBは盲腸便(自分の糞)から摂取していますし、ビタミンDは少量だけで問題ありません。カルシウムについてもペレットからとれますし、むしろ過剰摂取に注意が必要なのでこの総合栄養剤を与えるのは慎重になる必要があります。
過度なストレスがある場合に少しだけ与えても良いかもしれませんが、どの栄養素がどれくらい含まれているか確認してからにしましょう。
納豆菌
腸内の善玉菌を増やす働きがあり、アミラーゼ、プロテアーゼが含まれているので毛球症に効果があるといわれています。
タンパク質分解酵素
このタンパク質分解酵素は、腸の中で毛を固めているタンパク質やでんぷんを分解し、毛球症を改善できるとされています。
パイナップルやパパイヤからもタンパク質分解酵素は摂取できます。
ただ、取りすぎはよくな良いのであくまでも毛球症を改善するサポートとして少量利用しましょう。
免疫力向上
免疫力を高めるというサプリメントは、効果についてはあいまいなものもが多く、あまり良いものと思われる結果がありません。
サプリメントに頼るのではなく適切な飼育環境を用意するほうが良いでしょう。
野菜も果物もお菓子もサプリメントも、全てにおいていえることですが・・・この記事に書いていないものを与えるときは必ず調べてから与えましょう。食べてすぐは平気でも、じわじわとうさぎのお腹に菌が繁殖していって時間がたってから急に死んでしまうこともあります。なにかあってからじゃ遅いです!!
何度もいいますが、うさぎの健康問題的におやつは本当は必要ないものです。しつけやコミュニケーションをとるためのものですので少量にしましょう。
おねだりされたり、可愛いからといってたくさんあげると後々大変なことになります。
まとめ
我が家の茶々丸(飼い兎)も食いしん坊で甘いものが大好きなので、特におやつ類はおねだり攻撃がすごいです。笑
あげたくなりますが「これも茶々丸のため!」と我慢の日々です(;△;)
うさぎにとっても、もちろん人間にとっても食事がいかに大切かということですね・・・!
少しでも健康的に長生きしてもらえるように、適切な食事メニューを考えてあげましょう(^^)
我が家の茶々丸の動画をyoutubeでupしてますのでよろしければご鑑賞ください(´ ▽ `)ノ
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